「あなたがいちばん好きなまぐろ料理は?」というアンケート調査をしたら、刺身や握り寿司に軍配があがるでしょう。次が漬け丼やネギトロでしょうか。
もちろん私も刺身やお寿司には目がありませんが、「生で食べるだけではもったいない」と感じます。火を通したまぐろには、生食とは違ったおいしさがあります。
例えば山菱水産の「加熱用まぐろ」にラインナップされている、ステーキ用 きはだまぐろの腹身。ふんわりとした肉質で人気があり、生では食べにくいスジ部分も加熱すると、ぷりっ、とろっとした食感に変わります。このたび新たにカット済みの製品がラインナップに加わり、いっそう手軽に使っていただけるようになりました。先日の夕飯に、さっそくこの腹身を使って、スペイン北部に位置するバスク地方の海沿いで昔から食べられている郷土料理「マルミタコ」を作りました。特別な食材は必要ありませんし、作り方もいたって簡単です。
<材料>
きはだまぐろ腹身(カット済):200g
トマト水煮缶:1/2缶・・・手で軽くつぶしておく
じゃがいも:2個・・・大きめに切る(肉じゃがのじゃがいもぐらいの大きさ)
玉ねぎ:1個・・・大きめのさいの目切り
パプリカ(赤でも黄色でも可):1/2個・・・ひと口大に切る(2㎝角ぐらい)
ピーマン:2個・・・ひと口大に切る(2㎝角ぐらい)
にんにく:1片・・・みじん切り
オリーブオイル:大さじ2~3
白ワイン(なければ日本酒):50ml
水:1カップ
魚介系固形スープの素(なければ固形コンソメ):1個
たかのつめ:1/2本・・・小口切り
パプリカパウダー:小さじ1/2(なくても可)
塩:適量
ローリエ:1枚
<作り方>
1.「きはだまぐろの腹身」は解凍しておく。流水でまぐろの表面をさっと洗い、ペーパータオルで水気をふき取ってからバットなどに乗せ、冷蔵庫で20~30分おく。
2.鍋にオリーブオイル、みじん切りにしたにんにくを入れて火にかけ、炒める。
3.玉ねぎ、パプリカ、ピーマンも加えてさらに炒める。
4.野菜が全体にくたっとしてきたら、白ワイン、たかのつめ、パプリカパウダーを入れる。
5.白ワインのアルコール分を飛ばしてから、じゃがいもを加えて軽く炒め、
トマトの水煮缶、湯1カップに溶かした魚介スープを入れる。
6.ローレルを入れて、火を強火にし、スープが沸いたら、弱火にしてじゃがいもが柔らかくなるまで30分ほどゆっくり煮込む。途中で味見をし、味が薄いようなら塩で味をととのえる。
7.煮込んでいる間に、解凍したまぐろに軽く塩を振っておく。
8.じゃがいもが柔らかくなったら、7のまぐろの水気をキッチンペーパーでおさえ、鍋に入れて5~6分煮る。まぐろに火が通ったらできあがり。
コツ1*ピーマン、パプリカ、たまねぎはよく炒めること。
コツ2*じゃがいもは少し煮崩れるくらいに煮込むと、スープがとろりとして味がなじみやすく。
コツ3*まぐろは煮すぎると固くなったり崩れたりするので、短時間で火を通すこと。
もともとは夏が旬のかつおを使う料理でしたが、実際はまぐろで作ることも多いのだそうです。ほろりと煮えたまぐろはもちろん、まぐろのうまみを吸ったじゃがいもや、トマトの酸味とにんにくが香るスープは格別のおいしさ。冷やした白ワインにぴったりです。
生活習慣病の予防や美肌に効果があるとされる「オメガ3脂肪酸」を豊富に含むまぐろ。健康のためにも、いろいろな料理に取り入れてみてください。
きはだまぐろの腹身(カット済)
冷凍庫から出したら流水でさっと洗い、冷蔵庫に移して30分程度で解凍できるので便利。短時間で火が通り、ふっくら仕上がるので人気の商品です。テレビCMでおなじみの生協の宅配「パルシステム」で取り扱いがあります。